沈黙は誤解の母となる

無口で話し下手な人は、世間話を好まない。 それどころか、伝えなければならない重要な情報まで、 自分の心の中にしまっておいたりすることがある。 人一倍素晴らしい感性をもっているのに、 それを表に出さない。素晴らしい考えをもっているのに、 それを意見として口にしない。 自分の考えを、他の人と共有しようとはしないのだ。 こんなことを続けていれば「あの人は何を考えているのかわからない」 とレッテルを貼られてしまう。会社や学校という社会の中で疎外されていく。

意見を求められて口にする言葉は 「別にありません」。それは「ウソ」である。 社会生活を営んでいる以上、 自分の考えのない人は存在しない。
自分の言うことに自信がないか、 言っても相手が理解できないとあきらめているのか、 話すことそのものが面倒なのかいずれかである。

私達は社会の構成員であり、 それぞれ何らかのかかわりあいの中で、 お互いに助け合って生きている。 その橋渡しをするのが言葉である。 言葉を発することによって意思の疎通が可能となり、 互いに理解しふれあうことができるのである。 言葉数が少ないと、コミュニケーションがスムーズにとれないため、 不信感や誤解が生じる。 ときには、退屈な人、 よくわからない人と他者から敬遠される。 黙っていて誤解されるより、 話をして理解されたほうがいいに決まっている。
一生懸命話しても理解を得られない場合もあるかもしれないが、 相手に伝えようとする努力を惜しんではならない。
はじめはうまく話せなくても、少しずつでも自分を表現すれば話す楽しさがわかってくる。 それは、相手のリアクションがあるからである。 訥弁であっても相手があなたの話に耳を傾けてくれれば、 いずれわかってもらえる。自分を理解してくれるということが、大きな喜びをもたらしてくれる。

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