お年寄を真似する必要はない

スピーチは、他人行儀の言葉遣いになりがちである。 たしかに、大勢の人の前で行なうスピーチは、 普段の言葉遣いとはかなり趣が異なる。 「です」「ます」調になり、言葉は非常に丁寧になる。 結婚式でのスピーチとなると、そのうえに格式ぼった独特の言い回しがまかり通る。
「本日はお日柄もよろしく…」
「借越ながら二言申し上げます…」
「玲瀧玉のごときお姿は…」
このような言葉を多用したら、 聞いているほうは呆気にとられ、 うんざりする。あなたが若輩者であるならなおさらである。 結婚式といえども、何もお年寄達の真似をする必要はない。 あなたはあなたなのだから、普段のあなたの言葉を使ってスピーチすればよいのである。 借り物の言葉や、借り物の話し方では、本当のあなたらしさは表現できない。 あなた自身をさらけ出してこそ、あなたの心が伝わる。 それでこそ活きたスピーチができるのである。 借り物の言葉や、借り物の話し方は極力避け、いつもより少し丁寧な言い方だけを心がけ、 新郎新婦に気軽に話しかけるようにスピーチを行なえば、あなたの誠実な人柄に聞き手は好印象をもつだろう。

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